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2017年06月27日
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colors of the wind

2010年03月13日

 「colors of the wind」は、ディズニーのアニメ「ポカホンタス」に出てくる曲で、この曲はアニー賞、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、グラミー賞を受賞している。acidmanがアルバム『equal』でカバーしていて、その存在を知った。インディアンの娘が歌いあげる曲。この曲の歌詞がすごい。Stephen Schwartz作詞。

The rainstorm and the river are my brothers(大雨も川も私の兄弟)
The heron and the otter are my friends(アオサギもカワウソも私の友達)
And we are all connected to each other(みんな一つに結ばれている)
In a circle, in a hoop that never ends(終わりのない円い輪のように)

 ここにあるのは、現代人とは全く違った感受性である。雨や川や動物は、没交渉な客体として感受されているのではなく、「私」とコミュニケートし交感しあう同朋として感受されている。現代人の感受性ではせいぜい「アオサギの姿が美しい」くらいのことしか感じられなかったり、さらにはそれを機械的に分析することしかできない。だが、ポカホンタスは「アオサギは今日は機嫌がいいだろうか」とか「新しい川と仲良くなれてよかった」という感じ方ができるのだ。

 固定された感受性をもとに、固定されたスタイルで延々と自己模倣的な詩を書くのも一つの詩人の在り方だと思う。だが、まず第一段階として、感受性を固定したままでもスタイルを変えてみること。次に第二段階として感受性自体を根本的に変革させること。これができるのが、真に詩に対して貪欲な詩人ではないのだろうか。

 ポカホンタスの感受性を前にして、私は現代人としての自らの感受性がさわやかに崩壊するのを感じた。私は、現代詩や近代詩にはない、全く新しい感受性を戦慄とともに発見し、これを自分のものとするのは、自分の人間としての可能性を広げると感じた。自然との対話的な交感において初めて感受されるものは、すべて私にとって真新しく、美しい。感受性自体を変革し、偏狭な時代的なスタイルから抜け出すこと。そこに詩の大きな可能性はあるのではないか。

(広田)
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